まいぺーすに建築ブログ。

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フランス建築旅行記~マルセイユ編~

フランス南部の中心都市マルセイユの建築旅行記を残したいと思います。

マルセイユは地中海に面し観光で訪れる人も多いほか、パリの次に人口の多い都市でもあります。

そんなマルセイユは紀元前600年頃の植民都市が始まりで、ギリシャやローマなど様々な方面から影響を受けています。

目次

 

マルセイユ大聖堂

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はじめは5世紀最初にこの地に建てられた後、12世紀半ばに再建されました。その後、修復と増築を繰り返し1852年から1893年に建築家レオン・ヴォードワイエの計画によって建てられたのが今の姿になっています。ローマ・ビサンチンスタイルの教会。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン

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コルビュジェの「輝く都市」の都市計画の理想に基づいて建てられた5つのユニテ・ダビダシオン(計画のみで終わったものは7つ)の中で最も著名なもので、世界遺産ル・コルビュジェの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」を構成する作品の一つです。

 

 MuCEM(欧州・地中海文明博物館)

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ヨーロッパと地中海の文化をテーマにした旧港に建てられた博物館で、アルジェリア生まれフランス人建築家リュディ・リコリによる設計です。写真のように歴史的建造物の埠頭と結ばれている115mのコンクリートの橋も大きな特徴です。

院試受験ログ~東大院建築受験~【出願・研究計画書】

院試を始める第一歩が出願です。出願書類を揃えたり、「研究について」といういわば研究計画書を書いたりなど手間がかかる作業も多いので早めに準備しておくことをお勧めします。

また、出願すると同時に専門課題Ⅱの科目の選択も行います。この時期には過去問等をみて何の科目を選択するかを決めないといけないということです。専門課題Ⅱについては別記事に詳しく書いてあります。

 

出願書類は手間がかかるものも多いですが基本的に要項に従えば特に問題はないです。ただ、「研究について」という建築学専攻の指定する提出物は何を書いたらいいのかと疑問に思う人もいるかも知れません。

第一によく言われていることですが、「研究について」の内容は合否に関わってこないと言われています。(誰が言い出したのか分からない情報ではありますが。)

それでも、提出する以上は教授も目を通すことでしょうから、あまりに研究室で行われている内容との間に食い違いがあると、それだけで落とされることがあるかも知れません。

自分としても、研究計画書をそこまで気にする必要はないとは思いますが、将来的にやりたいことを見定めるためにもリサーチを行ったうえ、しっかりとした研究計画書を書くことをお勧めします。

その熱意が教授に伝わることもあるかも知れませんし、また一度自分の中で整理出来ているので面接での応答を自分の言葉で伝えることができます。

 

最新版ARCHICADの「ARCHICAD 22」リリース

世界的にも多くのシェアを持つBIMの最新版「ARCHICAD 22」がリリースされました。インターナショナル版やスペイン版、フランス版、ロシア版などが先行的にインストールが開始され、日本版はもう少しかかりそうです。

www.graphisoft.co.jp

一番の注目すべき点はカーテンウォールツールの大規模なアップデートだと思います。モジュール化した部材や階層化されたパターンを用いることで柔軟で自由なデザインを行うことが可能になりました。動画での紹介を見ると手書きのデザインからファサードを作成していく様子が見て取れます。前回「ARCHICAD 20」から「ARCHICAD 21」へのアップデートでは階段ツールや手摺ツールが大幅に改善され自由度が増しました。22でもカーテンウォールが同様に自由度が改善されていることが大いに期待されます。

今回のアップデートではCIneRenderの最新版を搭載したほか360度の資格でレンダリングする機能が備わっています。VRへの対応もそろそろ行われるということでしょうか。

院試受験ログ~東大院建築受験~【即日設計】

東大建築の科目のひとつ専門課題Ⅱの中でも受験者が多い即日設計について詳しくまとめていきます。

目次

 

採点について言われていること

 前記事でも書いたとおりにある程度図面・パースが描けており、プランも解けてあれば及第点はもらえるといわれています。採点方法は公表はされていませんが、ボード等に貼り付けられて、遠くで教授たちがみてランク付けをし、そのあと詳しく採点するらしいです。そのため、着彩までしっかりとすることで遠くから見ても目立たせることが大事だといわれています。極端にいえば、A1用紙全体に色を付けたほうが目を引けるということだと思います。こうした情報は受験者の間に出回っており、図面が似たような色づかいになることがあり、特に東大の内部生の図面は似通る傾向にあります。そうした中で、あえて色を使わないという手も一つの作戦としてはいえるかと思います。また、設計する上で、動線も大事な要素だと思います。動線を分かりやすく説明できる図面を書きましょう。

問題の傾向

主に出題されているのは美術館・集合住宅・地域のコミュニティーセンターなどです。そこまで、特殊な問題が出ることはあまりないイメージなので、過去問を解いて対策するとある程度描けるようになります。

対策

まずは過去問を一度やってみることをお勧めします。多くの人は時間がなく全然終わらないと思います。即日設計で一番の肝となるのは制限時間内に早く終わらせるために手を動かし続けることです。

次に、東大で行われている練習会に参加することです。研究室訪問の際に聞いてみてください。練習会では問題を解いた後に院試を経験している東大の先輩たちがエスキスをしてくれます。これはとてもためになり、自分の作ったボードについていろいろと意見をしてもらえます。また、ほかの人の作品を見ることが出来るのも参加するメリットです。相手がどのくらいの完成度を持ってきて来るかを知ることが出来たり、新しい表現方法を見つけることもできるかもしれません。表現方法は東大内部生・外部生・留学生で独自の傾向がみられます。。こういった傾向をみて他者の作品を見ると違いがよく見えて対策が取りやすいかと思います。

家では過去問を使って時間配分の練習をします。30分でエスキス、30分で1階平面、30分で2階平面、30分で断面図・立面図、30分でペン入れ、30分でパース・ダイアグラム作成、1時間で着彩・添景を目安に自分は時間を配分していました。

エスキス、プランニングを早くに解いて、着彩・添景に時間をどれだけ割くことが出来るかがポイントになると思います。

必要な道具

即日設計をするうえで必須な道具がいくつかあるので紹介します。

T字定規」「三角定規

この二つは製図をするうえでは欠かせないものです。東大の即日設計の場合、製図板というよりかは木の板の上で製図をすることになるのでT字定規は必須です。A1用紙をすべてカバーしないといけないため長さは90cmのものを選びましょう。60cmではカバーしきれません。また、三角定規についても大きいものを選んでおくことをお勧めします。30m×30mの敷地を1/100で書くとなると30cmは必要ということになります。T字定規ってアマゾンではおもちゃ扱いなんですね笑

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ウチダ T型定規 透明両縁 90cm 1-806-2090

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 「コピック

着彩道具の一つです。別に水を必要とする水彩は東大では禁止されているので、コピックを使った着彩が主流です。技術があればパステルを使いきれいに淡い雰囲気を出せるのですが難しく練習が必要です。コピックは高いですが「クラシック」「スケッチ」「チャオ」の3つがありますが「チャオ」が一番安いうえに建築の着彩には向いているかなと思います。チャオは「ミディアムブロード」と「スーパーブラシ」という2つのペン先を持ち合わせています。ミディアムブロードは面で塗るのに優れスーパーブラシは直線的に塗るほか樹木の添景を塗るのにも適しています。

このセットはバラバラで250円(税別)の単品を買うのよりも安く、よく使う色を兼ねそろえているのでお買い得だと思います。

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Too コピック チャオ 24色セット

Too コピック チャオ 24色セット

 

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マスキングテープ

これも必須のアイテムです。ケント紙を製図板に張り付けることにも使いますが、ケント紙上での図面・パースのレイアウトにも使います。マステを用いて色を塗ると端がきれいになり、遠くから見たときの見た目の良さが変わります。一度、試してみてください。また、マステでお勧めなのは、メモリ付きのマステです。これが意外と便利で、ケント紙の周りをこれで留めるだけで、ガイドとして役立ちます。レモン画翠でも販売されているのかもしれませんが見つけることが出来なかったので、売っていない可能性が高いかもしれません。この商品が一番コメントも多く評価も高くいいかなと思います。その他の製図用品と一緒に購入することをお勧めします。

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 「インキングペン」

即日設計ではインキングまでする必要があり、そこに時間がかかることも多いです。そのため、ペン選びは慎重に行ったほうがいいかと思います。数あるペンの中でお勧めしたいのはピグマの2mmのペンです。このペンはマーカーのように厚みを持たせた線を引くことができ、外壁の製図を速やかに行うことができます。

 

 

院試受験ログ~東大院建築受験~【専門課題Ⅱ】

東大の専門課題Ⅱは

即日設計/計画・建築史・構法系/環境系/構造・材料系

の4つの群に分かれています。即日設計は試験時間4時間で、その他の3つの群は3時間です。この選択は研究室に依らずに自由に選ぶことが出来ます。(例えば、構造の研究室を希望するが即日設計を選択するなど。)この専門課題Ⅱの科目は出願の際に選択するので注意が必要です。

即日設計以外の3つの科目は、専門課題Ⅰの延長として勉強することもできるので、それらの科目の中に自信をもって得意といえるのであるならば、それらの科目を選ぶのも得策かもしれません。

意匠系以外でも即日設計を選択する人が多い理由として、ある程度対策すれば本番でも失敗することが少なく、及第点を取りやすいことが理由として挙げられます。採点方法は公表されていませんが、必要図面が一通りそろっておりプランとしても動線など重要な箇所が解けていれば6割ほどの及第点はもらえるなどという噂もあります。また、東大では練習会を毎年行っており外部生も参加することが出来ます。研究室訪問に行った際にこの練習会のことを聞いてみるといいかもしれません。

自分は即日設計を取ったのですが、道具や対策方法など書くことがたくさんあるので、別記事にまとめました。

内部生の人は知っていることが多いかもしれませんが是非参考にしていただけると嬉しいです。

院試受験ログ~東大院建築受験~【即日設計】 - まいぺーすに建築ブログ。

院試受験ログ~東大院建築受験~【専門課題Ⅰ】

東大大学院の専門科目Ⅰの内容を科目ごとに解説していきます。

また、参考にしている教科書をいくつか紹介しています。教科書からそのまま出されている問題もあるので、教科書は手に入れたほうが良いと思います。

目次

 

【構造】

構造は不静定のラーメン構造の問題などが出題されることが多い印象です。

誘導も豊富なので、問題文に従っていけば自然ととれることも多いです。

この分野は年によって難易度も大きく変わることがあるのですが、得点源にしたい部分でもあります。

建築学テキスト 建築構造力学〈1〉静定構造力学を学ぶ

建築構造力学〈2〉不静定構造力学を学ぶ (建築学テキスト)

 

【構法・材料】

比較的範囲が絞られている部分なので、満点を狙いたい部分です。

重要な教科書として内田祥哉の「建築構法」があります。この教科書は一通りは抑える必要があると思います。

また、材料は木材・鉄鋼・コンクリートの比重やヤング係数などの基礎情報は良く出題されます。

内田祥哉_建築構法

環境】

以前は、計算する問題もあったのですが、最近の計算は簡単なもののみとなっています。

この分野も、問題で出される部分は限られてくるので比較的高得点を狙える部分です。また、過去問に出題されている図はどれも学ぶ上で重要なものなので確実に覚え自分の言葉で説明できるようにすることをお勧めします。

最新建築環境工学 改訂4版

 

【計画】

過去問を見るとわかるのですが、ある年を境に傾向がガラリと変わっています。

近年の傾向で行くと長澤泰の「建築計画」から多く出題されています。

これ以外には、岡田光正「建築計画」なども目を通しておくとよいかもしれません。また、東大生が授業で見学した建築物が出ることもあったようなので、

【歴史】

専門科目Ⅰを通して一番の鬼門といわれ、深入りしないほうがいいとまで言われている科目です。西洋建築史・日本建築史ともに範囲が広く、勉強の終わり時が分からないです。

最近の傾向だと、設計者関連語句の組み合わせを答える問題が続いてます。

図は建築学会が出版している「西洋建築史図集」と「日本建築史図集」から出されます。この2つの本に出てくる図は一通り見ておく必要があります。

また、加えて都市に関する図も多く出題される傾向があるので「都市図集」にも目を通しておくと安心です。よく出題されるのは、寺内町工業都市コルビュジェ300万人のための現代都市などがあります。こうやって、都市について挙げてみるだけでも幅が広いことが分かります。

 

院試関係の記事は下ページにまとまっています。

院試受験ログ~東大院建築受験~ - まいぺーすに建築ブログ。

また、専門課題Ⅱとその中でも自分が受験した即日設計は下記事に書いてあります。

院試受験ログ~東大院建築受験~【専門課題Ⅱ】 - まいぺーすに建築ブログ。

正直、まだまだ載せておきたい情報があるので随時更新していきます。

院試受験ログ~東大院建築受験~【英語TOEFL】

東大の大学院を受験するときの一つの越えなければ行けない壁の一つがTOEFLです。 壁といったのも、東大では英語は足切りにしか使われていないとも言われてます。(ここら辺はあくまでも噂なので軽視することはできません。)

TOEFLについて

TOEFLといっても種類がいくつかあり、東大受験の際はbitのスコア提出かitpを実際に当日東大で受けるかの二択となります。ibtの優れたスコアを持っている方はスコア提出という手段を取れますが、受験者の多くはITPを当日受けています。自分が受験した年のスコア提出者は約200人中5人ほどだったと記憶しています。

itpテストについて

東大で受験する際に利用されるitpテストは四技能の全ての試験であるibtとは違い、リスニング・文法・リーディングで構成されているテストです。ibtが120点満点なのに対して、満点は667点満点です。

ボーダーラインについて

よく言われているのはitpで500点ほど取れれば問題はないということです。この情報がどこまで信用出来るかは不透明なので、自分は550点は確実に取れるようにに勉強しました。足切りにしか使われないと言われてはいますが、切られてしまえば元も子もないので。

対策

TOEFLの対策は何をしたら良いのか、自分自身もかなり不安だった 記憶があります。TOEICは今までにも何度か受けたことがあったので、比較して説明したいと思います。 リスニングは、 文法は形式が特殊なので、特に対策をした方が良い分野です。一つの例文について4箇所にアンダーラインが引かれ、文法的に間違っている箇所を選ぶというものです。一見簡単そうに感じますが、ぱっと見では全部合っているように感じてしまいます。 リーディングについては、自分てきにはTOEICより解きやすいイメージです。一つ一つの文章もそこまで長くないのに加え、一文章に10問の問題があり、読んだ文章がそのまま答えにつながる印象です。ただ、TOEICがビジネス文であるのととは違い、学問的な文章からの問題なのでTOEICとは違う語彙力が求められます。